はじめに(サイト管理者雑感)

  ここ小玉川はあまり知られてはいませんが、隠れた自然の宝庫です。春は「きくざきいちげ」や「にりんそう」、「かたくり」に代表されるスプリング・エフェメラルの群落、「たむしば」や「ゆきつばき」、「まるばまんさく」といった春を告げる雪国の花木が見られる、実に隠れた花の里なのです。樽口峠のある大花山周辺には、有名な「おおやまざくら」や「かすみざくら」もあります。ただ残念なのは、都会から来て、釣りにかこつけた、この貴重な「植物」の盗掘者がいることです。

 

  また小玉川には、温身平や樽口峠周辺に「ぶな」の原生林が残存しています。「やちだも」や「さわぐるみ」、「きはだ」、「ほおのき」、「みずなら」、「とちのき」、「くり」などと混生して、温帯広葉樹林を形成しています。ただ戦後、この広葉樹林を伐採し、営々と手入れして育ててきたスギ人工林は、間伐もされなくなった現在、ニホンザルやカメムシの住処となってしまいました。近くにはカモシカやタヌキ、テンなどがいて、樽口峠ではツキノワグマが何度も目撃されています。あまり雪が深いせいなのかイノシシやニホンジカはいません。

 

  5月下旬から6月いっぱいは、各地で「わらび園」が開園されます。もともとは草場(くさば)や萱場(かやば)だったところですが、いまでは太くてやわらかい「わらび」をめがけて、人々が集まります。夏にはホタルが当たり前のように飛び交い、漆黒の空に銀河の光が冴え渡ります。また、都会からカブトムシを商いにする人も流れてきます。夜中にライトを点けて、一網打尽を目指しますが、これも自然破壊のひとつです。

 

  ここでの秋は短く、11月の半ばには里にも初雪が降ります。近くの鍋倉山(大鍋)やあいの峰(小鍋)に2回降ると、3回目には里にも降ると言われています。この雪は12月には根雪になって、翌年に4月中旬まで降り積もります。雪の深さは、長野県と新潟県の県境くらい。まあ里で2メートル前後というところでしょうか。この雪がなかったら最高に住みやすい里と思われるのですが、逆にそれがなければ、ただの限界集落に過ぎなかったかもしれません。

 

  「山形県のチベット」と呼ばれ、県内でもとくに辺鄙な地域の西置賜地方、そのなかでも小玉川は、小国町の中心部から最も遠く離れた小集落の一つです。そして小玉川は、秋田県の阿仁マタギの流れを継ぐ、マタギの里でもあります。落ち武者が隠れるように住みついて狩猟を行い、マタギ集落を作ったという言い伝えもあります。マタギは、クマ狩りだけではなく、山菜採り、魚などを捕まえる川狩り、きのこ狩りなど、山々から広く自然の恵みをいただく者たちを呼ぶ言葉です。その厳しい自然環境で狩りを行うマタギには、山の神に対する信仰が深く根付き、この小玉川にも六斗沢地区の「十二山の神(じゅうにやまのかみ)神社」をはじめ、各地区に神社が祀られています。
 また、この小玉川は、殊に大雪に埋没する冬期間は、文字通り「陸の孤島」と化してしまいます。そういう特殊な自然環境の内に生きてきたこの集落には、昔からの部落共同体的な生活様式が受け継がれてきました。いまでも「わらび園」の整理や監視、公共施設の雪囲いなど「人足」と呼ばれる共同作業があり、いまの小玉川自整協(小玉川地区自然教育圏整備促進協議会)の活動ともなっています。

小玉川の植物

  あかそ

小玉川でも少し湿り気のある道ばたや林縁に分布しています。茎や葉柄が赤いので「あかそ(赤麻)」。古くは「からむし」と同様、糸の原料でした。9月上旬〜9月下旬に開花。
  あかばな

山野の水湿地に生える「あかばな」。ここ小玉川でも小さな池の縁や、水が流れ出る斜面に見られます。「しろね」と混生することも。8月上旬〜9月下旬に開花。
  あやめ

小玉川でも道ばたによく咲いています。ふつう群生していますが、栽培されているものかもしれません。6月上旬〜6月下旬に開花。
  ありあけすみれ

人家近くの日当たりが良く、ちょっと湿ったところに生えます。花の色は白色から淡紫色と変化に富みますが、小玉川ではほとんど白色です。5月上旬〜5月下旬に開花。
  いけま

湿り気の多い林縁などに生え、ほかの植物に絡みついて伸びます。春先の若葉は山菜として利用されますが、小玉川では食べないようです。7月中旬〜8月中旬に開花。
  いとばはるしゃぎく

もともとはアメリカ東部が原産で、園芸用としてもよく植栽されます。冬の長い小玉川では夏、各戸の庭に花が絶えません。7月上旬〜7月下旬に開花。
  いぬがんそく

イヌでない「がんそく(雁足)」は「くさそてつ」のこと。このあたりでは「コゴミ」と呼び、若芽を山菜として利用します。この「いぬがんそく」は食用にしません。
  いわがらみ

どちらも全国に分布していますが、「いわがらみ」は北に多く、「つるあじさい」は南に多いように思います。小玉川では「いわがらみ」は希少です。6月上旬〜7月中旬に開花。
  うつぎ

旧暦4月の別名、「卯月」に咲くから「卯の花」とも呼ばれます。小玉川では殆ど見られず、「うつぎ」と言えば「たにうつぎ」のことのようです。6月中旬〜7月中旬に開花。
  うど

小玉川でも野山にふつうに生えています。それとともに畑で栽培もされ、「わらび」や「ぜんまい」と並ぶ山菜となっています。8月上旬〜8月下旬に開花。
  うわみずざくら

小玉川では玉川や内川、その支流の谷間や沢沿いの斜面などに生えています。まだ青いつぼみ採取して乾燥し、これを煎じて咳止めの民間薬としました。5月中旬〜6月上旬に開花。
  えぞあじさい

北海道、本州の日本海側に生える日本海要素の植物。多雪地の小玉川には、あちこちに生えています。ふつう淡青色ですが、淡紅色の花もあります。6月中旬〜7月下旬に開花。
  えぞえんごさく

北海道から東北地方の日本海側に分布し、山地の湿った森林や林縁などに生えます。青紫色や水色、薄紫それに白色などの花を咲かせます。4月上旬〜5月下旬に開花。
  えぞのぎしぎし

小玉川では、比較的北方系の「えぞのぎしぎし」が生えています。少し赤みを帯びるのと、萼片にとげとげ状の鋸歯があるのが特徴です。
  えぞゆずりは

小玉川では、「ゆきつばき」や「ひめもち」、「ひめあおき」、「つるしきみ」、「はいいぬがや」などの日本海要素の常緑地這植物とともに、ブナ林などの林床に生えます。
  えちごきじむしろ

日本海側の多雪に生える「きじむしろ」。奇数羽状複葉で小葉はふつう5個あり、下部の1対は小さく、ときに完全に消失するのが特徴です。5月上旬〜6月上旬に開花。
  おおいたどり

北国や多雪地に多い「おおいたどり」ですが、小玉川にもあちこちに分布しています。ひとの背丈以上に伸び、やぶを形成します。7月上旬〜7月下旬に開花。
  おおいわうちわ

秋田県から新潟県の日本海側に分布する「いわうちわ」の変種です。葉は大きな円形で幅より長さの方が長く、基部は心形をしています。4月上旬〜5月下旬に開花。
  おおいわかがみ

日本海側の多雪地帯に分布しています。ブナ林を主とする樹林の林床や崖、岩場などに生え、葉が大きいのと尖った鋸歯が特徴です。5月中旬〜6月中旬に開花。
  おおうばゆり

小玉川でもやや湿った草地に生えています。花の時期に、「は(葉・歯)」がないことから「うばゆり」。7月下旬〜8月中旬に開花。
  おおかめのき

よく葉を虫が食べるため、別名で「むしかり」とも呼ばれます。秋には果実が赤から黒色に熟し、秋の小鳥の食料となります。5月中旬〜6月下旬に開花。
  おおばぎぼうし

小玉川ではあちこちに生えています。東北地方では「うるい」と呼ばれ、山菜として利用されます。栽培もあり、5月上旬から中旬が旬です。6月下旬〜7月下旬に開花。
  おおばくろもじ

日本海側に分布。小玉川ではブナ林などの林床に生えています。材には芳香があり、「くろもじ」と同じく爪楊枝に利用されます。5月上旬〜6月上旬に開花。
  おおはなうど

長野では高原にあった「おおはなうど」が、ここ小玉川では道ばたや川辺に普通に生えています。「さく」と呼ばれますが、食べる習慣はありません。5月中旬〜6月下旬に開花。
  おおやまざくら

北海道や東北地方北部の代表的な桜で、「やまざくら」や「かすみざくら」よりも高いところに生えます。旧小玉川小中学校や樽口峠の一本桜が有名です。4月下旬〜5月上旬に開花。
  おかとらのお

日当たりのよい草地などにに生え、小玉川でもあちこちに見ることができます。 白い小さな花をたくさんつけた花穂が横向きに垂れ下がります。7月上旬〜7月下旬に開花。
  おさしだ

小玉川でも日陰で湿った岩壁などに生え、よく群生しています。名前は、葉の輪郭が機織りに使う筬(おさ)に似ていることから。
  おとぎりそう

日当たりの良い野山に生えています。昔は民間薬として、創傷や打撲傷の湿布に利用されました。7月上旬〜9月中旬に開花。
  おにあざみ

東北地方から中部地方の日本海側に分布しています。小玉川でもあちこちの草地に生え、うなだれた大きな赤紫色の頭花が特徴です。6月上旬〜7月中旬に開花。
  おにぐるみ

小玉川でも沢沿いや川沿いに広く分布しています。堅果は、「ぶな」や「くり」と同じくニホンザルの食料となります。
  おにしもつけ

小玉川でも沢沿いや、やや湿った草地に生えています。ごく淡いピンク色の花が泡のように咲きます。7月上旬〜7月下旬に開花。
  かすみざくら

「やまざくら」より幾分高いところに生え、「けやまざくら(毛山桜)」とも呼ばれます。ふつう沢沿いなどに生えますが、樽口峠に孤高の桜も。4月下旬〜5月上旬に開花。
  かめばひきおこし

弘法大師が、倒れていた修験者に飲ませたら元気になったという伝説がある苦い「ひきおこし」。 小玉川には「かめばひきおこし」が分布します。9月上旬〜10月上旬に開花。
  からすうり

小玉川でも、樹木や岩などに絡みついて生えています。夜に白のレースのような花を咲かせる「からすうり」、秋には果実がオレンジ色に熟します。7月下旬〜8月下旬に開花。
  きくざきいちげ

早春に花が咲き、夏には休眠してしまう「スプリング・エフェメラル」。小玉川では、この花の群落が、あちこちで見ることができます。4月上旬〜5月上旬に開花。
  きたごよう

小玉川では、「ごようまつ」の変種の「きたごよう」が分布。またここは多雪地のため、ブナ帯の痩せた尾根沿いに点々と生育しています。
  きはだ

小玉川では、ぽつぽつと生えています。この黄色い内皮は、漢方の胃腸薬や草木染めの染料として利用されます。泡の湯しゃくなげ公園にある水車は、この「きはだ」の材です。
  くまいちご

小玉川でも日当たりの良い林縁や荒れ地によく生えています。果実は7月から8月に赤く熟しますが、あまり美味しいものではありません。
  くまやなぎ

名前は「くまやなぎ」でも、クロウメモドキ科の蔓性木本。果実は楕円形の核果で、翌春から夏、赤色から黒色に熟します。7月下旬〜8月下旬に開花。
  くり

ブナの森は、「くり」や「とちのき」をはじめとする豊富な木の実を実らせます。この「くり」はツキノワグマやニホンザルの大事な食料です。6月下旬〜7月中旬に開花。
  くろづる

若いつるは赤茶色で、古くなるにつれ、黒っぽくなっていくので「くろづる」。本州の日本海側によく分布していて、小玉川にもふつうです。7月中旬〜8月上旬に開花。
  こうりんたんぽぽ

ヨーロッパ原産で明治時代に鑑賞用として導入された「こうりんたんぽぽ」ですが、小玉川でも逸出して道ばたに帰化しています。6月上旬〜7月下旬に開花。
  こしあぶら

小玉川にもよく生えています。名前はその昔、樹脂をこして、金属のさび止め油を採ったことに由来しています。ふつう若芽は山菜として利用されますが、小玉川では食べないみたい。
  こしじしもつけそう

日本海要素の「しもつけそう」。ちょっと湿り気のあるところに生えています。葉柄の根元に耳状の托葉があるのが特徴です。7月上旬〜8月下旬に開花。
  こなすび

小玉川でも日当たりの良い道ばたや草丈の低い草地に生えています。あまり目立ちませんが、小さな黄色い花を咲かせます。6月上旬〜7月下旬に開花。
  さわぐるみ

谷川のほとりや斜面に群生するクルミの仲間です。東北地方に特に多く、小玉川でも代表する樹木といえます。「なめこ」の原木としては最適だといいます。
  さわふたぎ

山地に生え、名前は沢に蓋をするほど茂るということから。糸状に伸びた雄しべが目立ちます。秋に熟す果実は、青色(瑠璃色)。5月下旬〜6月下旬に開花。
  さんかよう

数は少ないですが、小玉川でも林内に生えています。雨にあたると花びらが透明になる「さんかよう」です。青紫色の果実は食べられます。5月下旬〜6月中旬に開花。
  しおで

なかなか見つかりませんが、比較的「わらび」が生えているような所に点在します。「しおで」は茎に浅い稜が数条あり、ざらつくのに対して「たちしおで」は滑らかです。
  ししがしら

山林や村落周辺の木陰の少し湿った斜面に、ごく普通に生えています。葉が地面近くに広がっているので、落ち葉に埋まらないよう斜面に生えるのでしょうか。
  しろね

山野の湿地に生え、紡錘状に太く根茎が白いので「しろね」。アイヌの人たちは、これを食用にしました。8月下旬〜9月下旬に開花。
  しろやなぎ

日本海側の多雪地の川沿いに多いといわれる「しろやなぎ」。小玉川でも、玉川や内川などの河川をはじめ、多くの沢沿いに生えています。
  すぎ

小玉川でも戦後に造成されたスギ林が多いなか、十二山の神神社の御神木「六斗沢のスギ」は、その樹齢が最も古いものはおおよそ500年と推定されています。
  すみれ

日当たりの良いところが好みで、野や山にごく普通に生えています。「にょいすみれ」と群生をつくることも。花は鮮やかな紫色です。5月上旬〜5月下旬に開花。
  すみれさいしん

日本海側の多雪地に生える代表的なスミレです。春早く、葉の展開と同時に花を咲かせます。新潟では「とろろすみれ」と呼び、食用にしたことも。4月下旬〜6月上旬に開花。
  たちしおで

小玉川では「しおで」と同様、山菜として利用します。その味と触感から山アスパラとも呼ばれますが、「しおで」ほど太くなりません。5月中旬〜6月上旬に開花。
  たにうつぎ

小玉川では、「うつぎ」といえばこのピンク色の「たにうつぎ」になります。ふつうの「うつぎ」はほとんど見ることができません。5月中旬〜7月中旬に開花。
  つるあじさい

小玉川では、萼片が4個のこの「つるあじさい」が多くて、萼片が1個の「いわがらみ」は少ないです。葉の縁には、細かい鋸歯があります。6月上旬〜7月中旬に開花。
  てつかえで

小玉川では沢沿いや湿地に生えています。材が黒色を呈するところから「てつかえで」。多雪地帯なので、伏条更新している個体もあります。6月上旬〜7月中旬に開花。
  とちのき

小玉川では、沢沿いを中心に「とちのき」が多く生え、この花を目がけて養蜂家も訪れます。でもなぜか「とち餅」を作る習慣はありません。5月中旬〜6月上旬に開花。
  とちばにんじん

小玉川では、ブナ林の林床に分布しています。根茎が横に長く伸びて、「竹節人参(ちくせつにんじん)」と呼ばれる漢方薬となります。
  なわしろいちご

雪の多い小玉川では、苗代のときではなく、7月になってから甘く熟します。美味しい「いちご」です。5月下旬〜6月中旬に開花。
  にっこうきすげ

大群落はないけれど、小玉川にも「にっこうきすげ」はあちこちに小さな群落をつくっています。6月中旬〜7月中旬に開花。
  ねむのき

芭蕉が「象潟や雨に西施がねぶの花」と詠んだ「ねむのき」。東北地方南部から南への分布ですが、小玉川でも林縁や土手などに生育しています。7月中旬〜8月上旬に開花。
  のりうつぎ

林縁や草原、岩礫地、湿原など、小玉川ではあちこちに生えています。この樹液が和紙を漉く時の糊に使われていたことから「糊空木」。7月上旬〜8月下旬に開花。
  はくうんぼく

ブナ林などの広葉樹林や谷沿いなどの林縁部に生えています。こちらでは「えごのき」ではなく「はくうんぼく」が主体です。5月中旬〜7月中旬に開花。
  はなしょうぶ

小玉川でも栽培されていたり、それが野原に逸出したりしてで、日当たりが良く少し湿ったところで見ることができます。6月中旬〜7月中旬に開花。
  はなにがな

「にがな」の小花が5個であるのに対して、7〜11個あるのが「はなにがな」。小玉川にもあちこちの道ばたに生えています。6月上旬〜7月下旬に開花。
  はなひりのき

山地の林縁に生える落葉低木です。葉の粉末が鼻に入るとクシャミがでるところから「嚏の木」。かつては葉を粉にして殺虫剤として使われました。6月下旬〜7月下旬に開花。
  はりぎり

小玉川でも山地や渓流沿いの肥沃な土地に生えています。「こしあぶら」と同じウコギ科の樹木で、若木の新芽は山菜として利用されます。小玉川では食べないかも。
  はるじおん

北アメリカ原産で、大正時代に観賞用として導入されました。小玉川でもあちこちに見られます。6月上旬〜7月下旬開花。
  ひよどりばな

「ヒヨドリ」の鳴くころに花が咲くことから「ひよどりばな」。小玉川でもよく見られ、こちらの頭花の色は白色です。7月上旬〜9月下旬開花。
  ふき

早春、残雪の下からいち早く出てくる「ふきのとう」は、「ふき」の花のつぼみで、冬眠から醒めたばかりのお腹を空かせたクマが最初に食べるごちそうといわれています。
  ふたりしずか

人里に近い山野の林下など薄明るい場所に生えます。花穂は2個に限らず、実際には1〜5個とまちまちです。小玉川ではあまり見かけません。7月上旬〜7月下旬開花。
  ふとひるむしろ

小玉川でも、貧栄養または腐植栄養質の池などに生えます。冬期には、浮葉の組織内は氷結して枯れますが、 春先には水中の沈水葉が生育を再開します。
  ぶな

小玉川でも、1950年代から始まった拡大造林政策によって、多くのブナ林が伐採されました。1992年、小国の丸屋で商品化された「ブナの実羊羹」が、2016年、飯山市で復活。
  フランスぎく

ヨーロッパが原産で、江戸時代に観賞用として導入されました。今では北海道から本州北部に帰化しています。小玉川にも道ばたに生えます。6月上旬〜7月中旬開花。
  ほおのき

小玉川には、この「ほおのき」が多く自生しています。その割に、飛騨地方のような朴葉味噌や朴葉寿司、木工細工などへの利用は見られません。5月下旬〜6月中旬開花。
  ぼたんづる

日当たりのよい野原や道端、林縁などの草木や垣根の上に絡まって生えています。白色の萼片4個や、花後に出る渦巻き形の果序が目立ちます。8月上旬〜9月中旬開花。
  またたび

小玉川では「あけび」とともに、特産である「つる細工」の材料として利用されてきました。「またたび漬け」や「またたび酒」は不明。6月中旬〜7月中旬開花。
  まゆみ

小玉川にはよく生えています。材質が強いうえによくしなるため、古来より弓の材料として知られいます。果実には4稜があり、ピンク色になります。5月下旬〜7月上旬開花。
  まるばまんさく

北海道の西南部それに本州の東北地方から鳥取県の日本海側に分布しています。多雪地の山地に生え、高さは2〜5メートルになります。3月下旬〜4月下旬開花。
  みずき

小玉川では、「みずき」の枝に色とりどりの団子をさし、大判や米俵を模した縁起物の飾りを下げて、豊穣と繁栄を祈る「団子さし」の行事があります。5月下旬〜6月中旬開花。
  みずなら

「ぶな」とともに冷温帯を代表する落葉樹です。小玉川でもふつうに生えていますが、「ナラ枯れ」と呼ばれるナラ類の集団枯死によって多くが失われました。
  みずばしょう

本州の中部地方以北から北海道に分布、寒冷地の湿地や湿原に生えます。小玉川では大群落こそありませんが、中・小規模の群落が各地に点在しています。3月下旬〜5月上旬開花。
  みそはぎ

沼地や田んぼの畔などの湿ったところに生えています。この花は、小玉川でも「ぼんばな(盆花)」と呼ばれます。7月中旬〜8月下旬開花。
  みつばあけび

小玉川の周辺は「みつばあけび」です。日本海側に多く分布しているのでしょうか。この蔓は細工に最適。果肉だけではなく、果皮を油炒めにして食べます。5月中旬〜6月上旬開花。
  みつばつちぐり

小玉川では、「きじむしろ」とともに日当たりの良いところによく生えています。こちらは3出複葉です。5月上旬〜6月上旬開花。
  むしとりなでしこ

ヨーロッパ原産で、江戸時代に渡来した「むしとりなでしこ」ですが、小玉川でも道ばたによく生えています。6月上旬〜7月下旬開花。
  むらさきしきぶ

小玉川でも林内や林縁の湿り気のあるところに生育しています。美しい紫色の果実が、晩秋まで残ります。7月上旬〜8月上旬開花。
  むらさきやしおつつじ

まだ残雪が残る春早く、ブナ林の低木帯や林縁に紅紫色の花を咲かせます。小玉川で同じ頃に咲くのは、「たむしば」や「おおかめのき」。5月上旬〜6月上旬開花。
  めまつよいぐさ

北アメリカが原産ですが、帰化して荒れ地や河原に帰化しています。4枚の花びらの間にすき間のある「あちれまつよいぐさ」のようです。7月上旬〜9月中旬開花。
  モナルダ・ディディマ

北アメリカ原産で、西部のオレゴン州やワシントン州にも分布。和名では「松明花」と呼ばれ、小玉川でもよく栽培されています。7月上旬〜7月下旬開花。
  やちだも

小玉川では沢沿いや湿地などに生えています。森林セラピー基地の温身平には、樹齢190年以上とされる「ヤチダモの大木」があります。
  やぶかんぞう

中国原産の「やぶかんぞう」。古くは栽培され、今では人家の近くに生えています。小玉川では「うるい」があるので、あまり食用にはされません。7月下旬〜8月下旬に開花。
  やまうるし

小玉川には仲間の「はぜのき」はなく、もっぱらこの「やまうるし」が目立ちます。触ると被れるので嫌な樹木ですが、秋に真っ赤になる紅葉は格別です。
  やまぐわ

小玉川でもあちこちに生育しています。ふつう「まぐわ」と同様に「カイコ」の餌用に利用されましたが、小玉川では養蚕は行われなかったようです。
  やまならし

あまり見ないけれど小玉川にも生育します。比較的乾燥したところを好み、大木になります。ただ、寿命は短かいものです。山を通る風に揺られて、カサカサと葉を鳴らします。
  やまぶきしょうま

林縁の斜面や道ばた、谷間の流れに沿った半日陰などに生えています。春の若芽は、数本ずつかたまって芽吹き、山菜として利用されます。6月下旬〜7月下旬に開花。
  やまふじ

小玉川にはよく生育しています。この「やまふじ」は右巻き、蔓が右斜め上に向かって巻きついていきます。出発点から見て時計回りです。5月中旬〜6月上旬に開花。
  やまぶどう

小玉川では、この「やまぶどう」が山に豊富です。昔は、果実が黒く熟したらクマとの競争になりました。
  やまもみじ

日本海側の多雪地の山地に多く見られる「やまもみじ」。小玉川には、川沿いや谷間などによく生育しています。
  ゆきつばき

小玉川では「ブナ−ユキツバキ」群落を形成しているところもあります。飯豊山地北側の玉川沿いでは、標高400メートル未満に分布します。4月下旬〜5月下旬に開花。
  よつばひよどり

小玉川でも草地によく生えています。「よつばひよどり」ですが、葉は3〜5輪生します。7月下旬〜9月下旬に開花。
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